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花粉症の基礎知識

花粉症の3大症状は「くしゃみ、鼻みず、鼻づまり」です。
異物が鼻から侵入すると、その異物を外に追い出したり体内に入りにくくする為の生体防御反応として「くしゃみ、鼻みず、鼻づまり」が現れますが、アレルギー反応によってそれらが過剰に発現するのが花粉症の症状です。

※1 花粉やハウスダストなど、アレルギーの原因物質
※2 アレルギー性鼻炎には花粉症などの季節性の鼻炎と一年を通して症状が出る通年性の鼻炎があります。

これらは「鼻づまり」が原因でおこる可能性のある主な症状です。
鼻づまりは自覚症状として認識されにくいため、実は鼻づまりがあるのにご自身では気づいていない場合があります。

鼻には「においをかぐ」というはたらきの他に、のどや肺などの呼吸器を守るはたらきがあります。吸い込んだ空気に含まれる異物を取り除き、温度や湿度を適度に調節しています。

鼻づまりがひどくなると、口呼吸となって本来の鼻の機能が損なわれてしまいます。そのため、のどの乾燥、においや味がわからなくなる、咳が出る、よく眠れないなどの悪影響を及ぼします。

鼻づまりは鼻みずが詰まっているわけではありません。鼻の粘膜が腫れて、空気の通り道が狭くなった状態です。そのため、鼻づまりの治療では鼻の粘膜の腫れを取ることが重要です。

アレルギー性鼻炎患者の鼻腔
提供:日本医科大学 耳鼻咽喉科 准教授 後藤 穣 先生

鼻の中に抗原ディスク※を貼り、アレルギー反応を起こす様子を経時的に撮影しています。
アレルギー反応をおこすと鼻の粘膜が炎症をおこして腫れてきます。
これが鼻づまりです。

※抗原ディスク:抗原を染み込ませた紙片